明治大が宿敵・早稲田大にリベンジ 。「1年間1度も勝てないなんて、4年生には絶対にさせられない」 (3ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

【王座奪還まで、あとふたつ】

「4年生を中心に、学生たちが本当に喜んでいる姿を見てよかった。学生たちが対抗戦の悔しい気持ちを体現してくれた。すばらしいライバルである早稲田大に、我々の力を引き出してもらえたかな」

 かつて自身も紫紺のジャージーをまとい、No.8として早明戦を戦った神鳥裕之監督はそう語って目を細め、さらに語気を強めた。

「チームとして落ち込まないように(大学選手権で対戦する)天理大、早稲田大、(逆の山に入った)帝京大と、大学選手権ではリベンジがひとつずつできるというポジティブなメッセージを送りました。一戦一戦、頼もしくなってきた。我々は本当にチャレンジャー。最後まで勝ち上がっていきたい」

「プレーで引っ張ることに決めた」という飯沼主将は、169cmと決して大柄ではないものの、タックルで味方を鼓舞し、足がつっても最後まで走り抜いた。「ミスしても全員が最後には自分たちが勝利すると信じてプレーできた。僕たちはまだまだ成長できる。目標とする優勝まで突っ走りたい」。

 明治大は1月2日、東京・国立競技場で関東リーグ戦の王者・東海大と激突する。FWに強みを持つ相手にどう戦うか。2018年度以来の王座奪還まで、あとふたつだ。

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