2021.12.26

全国高校ラグビーで「日本代表候補」のランナー6人。「松島幸太朗2世」など今年は逸材が粒ぞろい!

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

【今まで見てきた選手でピカイチ】

 2人目に紹介したいのは、ノーシードながら実力校の報徳学園(兵庫)を率いるキャプテン、CTB(センター)山村和也(3年)だ。

 山村の兄ふたりも報徳学園出身で3人兄弟の末っ子。次兄・知也は明治大に進み現在リコーブラックラムズ東京で活躍するWTBだ。「お兄ちゃんたちの影響で報徳学園に進学しました」(山村)。

 3兄弟のなかで最も身長(181cm)が高く、その身体を生かした大きなストライドからのランが魅力。今年の春から朝食の量を増やして78kgとなり、フィジカルアップにも成功した。WTB海老澤琥珀(2年)ら後輩4人とともにセブンズユースアカデミーにも選ばれており、ボールを持ったら積極的に仕掛けてチャンスメイクする。

「FWとBKが一丸となった展開ラグビー」が特徴の報徳学園は、予選決勝でライバルの関西学院を52−0で下し花園行きを決めた。1回戦は強豪・茗渓学園(茨城)との好カード。「自分の武器はスピードです。3年生として責任あるプレー、下働きをしていきたい」と意気込むキャプテンのランで、チームを上位に導けるか。

 3人目は、近年メキメキと強さをつけている石見智翠館(島根)の副キャプテンFB上ノ坊駿介(3年)を紹介したい。

 昨年度の花園では東福岡(福岡)に、今季春の選抜大会で東海大大阪仰星(大阪第二)に惜敗。ただ、どちらの試合でも後方からのラン、キックで非凡なアタックセンスを見せていた。身長182cmの体躯を生かし、ハイボールキャッチも得意なオールラウンダーだ。

 石見智翠館を20年以上指導する安藤哲治監督も「今まで見てきたなかでピカイチ。身長もあり、ラン、パスなんでもできるエース」と信頼は厚い。上ノ坊は「パス、ランなど僕がボールを持って周りを動かし、トライをたくさん取りたい」と腕を撫す。

 ほかにも、昨季初めてベスト8に入ったノーシードの中部大春日丘(愛知)には、エースでキャプテンのWTB(ウィング)小池陽翔(3年)がいる。昨季花園で披露したスピードに磨きをかけて、今季の予選決勝でも2トライを挙げて勝利に貢献。チーム一丸となって昨季を超えるベスト4進出を狙う。