メンタルのことは「C・ロナウドに聞いてみたい」。横浜キヤノンイーグルス・小倉順平の冷静と楽観のラグビー論 (3ページ目)

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo byスポニチ/アフロ

 小倉は自らの性格を「楽観的」と言う。試合中、ミスしても気にしない。

「試合中は、ミスして落ち込むと次のプレーの精度が落ちてしまうんで、ミスしたら『悪い、悪い』って笑っています。チームメイトからすると『何、笑ってんだよ』って思うかもしれないですけど、試合中はそうして切り替えています。機会があれば一度、サッカーのクリロナとかに聞いてみたいですね。ミスした時やシュートを外した時、何を考えているのかって(笑)」

 聞いてみたい選手がボーデン・バレットらラグビー選手ではないところが小倉らしい。サッカーが好きで、試合のハイライトをよく見ていると言う。ちなみにクリスティアーノ・ロナウドは喜怒哀楽が激しく、早明戦前の早稲田の選手のように泣いたりもする。「常に平常心」の小倉とは対照的だが、スーパースターのメンタルは、異なるスポーツだがアスリートにとって気になるところなのだろう。
 
 チームは今、来年1月8日の開幕戦であるNECグリーンロケッツ東葛戦に向けて調整中だ。新しいリーグが始まることについて、小倉はどう考えているのだろうか。

「全チームの名前が変わって、地域密着型になったので、もちろん勝つことが大事ですが、地域に何かを還元できるような流れになればいいかなって思います。たとえば、アカデミーをやっていますけど、そこに現役選手が行って指導するとか。子どもたちからするとそれが刺激になると思うし、他のファンサービスもチームが考えていると思うけど、そこにどれだけ選手が乗っかって協力するのかというのも大事になってくると思いますね。そうして、地域を盛り上げていきたい」

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