明治大、全勝逃すも再び「前へ」。試合終盤のメイジタイムで「早明戦」は勝利なるか (3ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 後半20分以降、その「メイジタイム」を迎えて、紫紺のジャージーは果敢にアタックを続けた。PG(ペナルティゴール)も狙わず攻め続けた。だが、深紅のジャージーもディフェンスで粘りを見せて、最後までゴールラインを割らせなかった。

 結局、試合はそのまま7−14でノーサイド。飯沼主将は「リードされることも想定していたが、後半、流れに乗った時にトライを取りきれなかった」と唇を噛んだ。

 今季の対抗戦で初黒星を喫してしまった明治大だが、12月5日には早稲田大と伝統の「早明戦」がある。そしてそのあとには、大学選手権も控えている。下を向いている時間はない。勝ち進んで行けば、帝京大と再戦する可能性もあるだろう。

 明治大は今季、4年生で話し合ってスローガンを「MEIJI PRIDE」と定めた。飯沼主将の代は1年時=大学選手権優勝、2年時=準優勝、昨年度=ベスト4と結果を下げている。そこで「もう1回、強い明治を作り上げて、優勝して明治のプライドを取り戻す」(飯沼主将)という意味を込めた。

 3年ぶりの大学王者奪還へ----。この敗戦を胸に刻み、紫紺の軍団は再び「前へ」と走り出す。

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