日本代表「ポスト福岡堅樹」は誰? 大畑大介に聞いた、次のエース候補は... (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 人材も無限ではないので、本気でオリンピックに向けて強化していくのならば、もっと若い段階から強化しないといけない。コロナ禍で世界に行けない、国際大会ができないのであれば、国内で大会を開けばいい。そうすれば選手の成長がどんどんうながされる。本気でやるかどうか、僕は日本ラグビー協会が旗を振ることで、できると思っています」

---- 2019年W杯は、日本中で盛り上がりました。ラグビーの認知度が大きく増したことは間違いないと思います。その影響をどう感じていますか?

「競技人口は増えていますし、ラグビーというスポーツを認識している子どもたちも増えました。昔はラグビーという言葉すら頭になかった人たちもいっぱいいて、僕が選手だった頃は強引にでも『ラグビーもあるぞ!』と扉を開けている感じでした。でも今は、ドアノブもあるし、回したらちゃんと開くような状況になっている。全然、違います」

---- 10月23日には2019年W杯以来の国内テストマッチ、日本対オーストラリアが行なわれます。

「この試合を見たら、ファンの人たちがどれだけ国内での試合を待ってくれたのかがわかるので、今後の指標になります。来年1月から国内で新リーグが始まりますが、W杯で興奮した人が日本代表やラグビーに対してどれだけ期待しているのか、それが10月23日にわかると思います」

---- ラグビー日本代表は2021年6月にブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(10−28)、7月にアイルランド代表(31−39)と戦い、世界相手に十分戦える姿を見せました。大畑さんから見て、現在の日本代表はどう見えていますか?

「日本代表のスタンダードのレベルは上がりました。昔の日本代表は一貫性がなかったが、今は強化の道筋がしっかりと見えている。個のがんばり、トップリーグのクオリティが上がったことも証明されました。だからこそ、この10〜11月に行なわれる代表4連戦を非常に楽しみにしています」

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