2021.09.22

ラグビー花園のスターが続々デビュー。先発に抜擢された注目の大学ルーキー5人

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 安田はSOよりもスペースのある場所で、バックスリー(WTBとFBの総称)としてボールを持ったほうが活き活きとしたプレーを見せていた。昨季までリコーを率いていた神鳥裕之新監督は「シーズンが深まるにつれて、いいところを出してほしい」と期待を寄せている。

 4人目は、初戦の帝京大で7−17と接戦を演じた筑波大のSO浅見亮太郎だ。流通経済大柏ではロングキックとスピードに長けたFBとして活躍し、共同主将としてチームを引っ張っていた。

 春は同じ1年の堀日向太(中部大春日丘)がSOのポジションを務め、浅見はBチームのCTB(センター)などでプレーしていた。しかし、その堀の負傷もあって浅見がSOにコンバートされると、すぐに頭角を現して1年生ながら10番を与えられた。

 帝京大戦では得意のロングキックだけでなく、長短のパスも交えてゲームメイク、タックルでも体を張った。筑波大の嶋﨑達也監督は浅見について、「落ち着いて主軸のプレーをしているので、1年生という意識はありません。ゲームプラン、戦い方を託しています」と高く評価した。

 対抗戦初先発となった浅見は、「1年生として出場したが、チームとして勝てなかったのは大きかった。個人的には実力がまだまだ足りない。ディフェンスをもっと激しく、そしてペナルティが多かったので、規律を正してもっと強い選手にならないといけない」と前を向く。

 そして最後の5人目は、帝京大のFL青木恵斗だ。開幕戦はゲーム展開的に短い出場時間に終わったが、高校時代は佐藤とともに桐蔭学園の連覇に大きく貢献した選手である。

 高校1年時こそ花園に出場できなかったが2年時からは身長187cm体重100kgながら走れるLO(ロック)として、高校ラグビー界に大きなインパクトを残した。

 トップリーグの強豪からも誘われたほどの逸材は、FWの育成に長けている帝京大に進学。今年はFLとして出場するものの、今後は将来を見据えて左PR(プロップ)やHOなどへコンバートする話もあるという。