堀江翔太は代えのきかない選手。2023年W杯はトンプソン式で挑戦を (6ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji


「いつもジャパンのことを考えていたが、今は考えていない。(ジョセフHCは)若い選手をどんどん起用するだろうし、自分自身もそこ(日本代表)にいって戦えるかどうか、まだ自分の中で疑問なので」

 堀江は10年間、日本代表、トップリーグ、そして海外挑戦と、休みなくラグビー漬けの生活を送り続けていた。ただ、身体は正直である。2015年W杯前には首を痛め、2019年W杯前は右足の甲を骨折し、それぞれ手術を経験した。

 世界のHOを見れば、身長180cm・体重105kgの体格は決して大きいほうではない。身体を酷使してきた結果、身体の金属疲労はかなりのものだろう。

 ただ、堀江はかねてから「40歳まで現役を続けたい」とも公言している。自身4度目のW杯となる2023年に関しては、「トンプソン式が一番いいかな」とも話していた。

 昨年、トンプソンはW杯イヤーになってからサンウルブズで猛アピールして再び日本代表入りし、4度目のW杯出場を果たした。堀江もこの方式なら、身体への負担を軽減できるかもしれない。

 ジョセフHCもまた、堀江を2023年W杯の戦力として考えているだろう。自身を超えるような存在が現れなければ、兄貴肌である堀江は最後にきっと、力を貸してくれるはずだ。

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