稲垣啓太「満足したら、あっさり引退します」。ブレずに豪快!侠気語録

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 Twitter22万フォロワー、Instagram30万フォロワー。

 2015年ラグビーワールドカップの「ルーティン」で一世を風靡したFB(フルバック)五郎丸歩(ヤマハ発動機)のフォロワー数を大きく上回り、今や「日本ラグビーの顔」となったのが、日本代表PR(プロップ)の稲垣啓太(パナソニック ワイルドナイツ)だ。

日本ラグビーの顔となった「笑わない男」稲垣啓太日本ラグビーの顔となった「笑わない男」稲垣啓太「笑わない男」として一躍有名になったが、稲垣の魅力は侠気(おとこぎ)だけではない。

 関東学院大時代にキャプテンを務め、日本代表でもリーダーシップを執ったように、稲垣の発する言葉はわかりやすく、実に理路整然としている。頭の賢い選手として、メディアの人気も高い。今回はこれまでの取材で印象に残った「稲垣語録」を振り返ってみたい。

「笑ったことはありません」

 人前で弱みを見せることを嫌い、発せられたこの台詞は、今やすっかり稲垣の代名詞である。ただ、もともと稲垣が取材陣に向かって言ったのは、「泣いたことはないです」という言葉だった。

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