2020.05.11

福岡堅樹、21歳の分岐点。
2019年W杯までつながるスコットランドとの縁

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji


 その後、相手にトライを献上して10−18となる。だが、後半11分、再び若き韋駄天が大仕事をやってのけた。

 敵陣22メートルライン付近で、日本代表FWが相手ボールのスクラムを押し込んでターンオーバー。そのボールを左に展開し、五郎丸がビッグゲインでゴール前に迫ると、最後はボールを拾い上げた福岡がふたつ目のトライ。17−18と再び1点差とし、アウェーの観衆を驚嘆させた。

 試合は終盤にスコットランド代表が猛攻をみせて、日本代表は17−42で敗れた。それでも、スコットランドの地で最も輝いたのが、21歳の大学生であることは間違いなかった。

 そして、福岡とスコットランド代表との縁も、この試合で終わることはなかった。

 大学4年で出場した2015年ワールドカップ。のちに「世紀の番狂わせ」と呼ばれる予選プール初戦の南アフリカ代表戦はメンバー外だったものの、2戦目のスコットランド代表で福岡は「切り札」として先発起用された。