廣瀬俊朗がラグビー選手へ提言。「今はインプットのチャンス」

  • 松瀬 学●文 text by Matsuse Manabu
  • 齋藤龍太郎●写真 photo by Saito Ryutaro

――もっとラグビーをうまくなりたいと思ったりはしないでしょうか。

「当然、(チームの)クラブハウスのジムなどが使えるのであれば、トレーニングをすればいいでしょう。密集にならなければ、ですが。やっている選手もいるでしょう」

――筋力トレーニングだけでなく、運動力学や栄養学、からだのメカニズムの勉強もできますね。コンディション作りは?

「次のシーズンがまだまだなので、そこまでコンディションを上げる必要がないでしょう。僕だったら、ふだんできないことをやりますね」

――違う練習にチャレンジとかも。例えば、プールで泳いでもいいかもですね。

「それも全然、いいんじゃないでしょうか。水泳がいいかどうかわかりませんが」

――もしベテラン選手なら。

「次のキャリアについて考える時間にはなるでしょうね。若い選手よりは」

――ふだん、チームの遠征が多い選手にとっては、家族と過ごす時間が増えますが。

「それはいいことだと思います。選手のときは家族と過ごす時間があまりないので、一緒の時間が増えることはいいことです」

――この間、ジョギングしたら、公園でラグビーや野球をしている親子がいました。廣瀬さんはどうですか?

「僕も公園で、子ども(長女8歳、長男6歳)とラグビーを遊びでやっています。コロナなので、もちろん、接触はよくないので、ボールをけり合ったり、パスしたりとか。いまはそんな時間を大事にしたいですね」

――日本代表の6月(ウエールズ戦)、7月(イングランド戦)のテストマッチも実施は厳しい状況です。

「僕もそう、思います。でも、まだ、6月、7月のテストマッチの可能性はゼロとは決まってないので、選手はそれに向けて準備するだけやと思います。(個人トレーニングメニューやプレー確認を)やれることをやるしかないですね。ふだんよりは(自分の)時間ができると思うので、勉強とか、学ぶべきことに使うべきですよね」

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