五郎丸ら2015年ラグビーW杯組の今。
俳優としてブレイクした選手も

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji


 また、独自のセカンドキャリアをスタートしている元代表選手もいる。

 サラリーマン選手として知られていたLO真壁伸弥は昨年に引退。現在はラグビーの普及だけでなく、サントリーの営業マンとしてウイスキーのセミナー講師「ウイスキーレクチャラー」を取得し、ウイスキーの伝道師として日本全国を駆け回っている。現役時代の120kgより、さらに大きくなっているようだ。

 そしてもうひとりが、2015年大会で「陰のキャプテン」としてチームを支えたSO/WTB廣瀬俊朗(元東芝)だ。昨夏に放送されたTBS系列のドラマ『ノーサイド・ゲーム』でアストロズ不動のエース・浜畑譲を演じた人物、といったほうがわかる方も多いかもしれない。

 北野高校→慶應義塾大学理工学部出身という文武両道の廣瀬は、2016年に現役を引退。その後は東芝でコーチを務めつつ、ビジネス・ブレークスルー大学大学院でMBAを取得した。

 東芝を退社したのち、2019年W杯の前から「スクラム・ユニゾン」というユニットを組む。そこでの活動は、出場国や地域のナショナルアンセム(国歌)を歌ったり、試合を解説したりと、多忙を極めていた。今後はラグビーの普及活動だけでなく、実業家としてもどんな活動をしていくのか楽しみだ。

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