ラグビー・スタンドオフ戦国時代。次のW杯で日本の司令塔は誰だ?

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 トップリーグは3月23日、新型コロナウィルス感染拡大などの影響で第6節以降の試合を延期していた今シーズンの大会中止を発表した。ただ、5月下旬に予定されている日本選手権は行なう方向で、6月〜7月の日本代表戦も予定されている。

田村優の4つ年下の弟でサントリー所属の田村熙田村優の4つ年下の弟でサントリー所属の田村熙 ワールドカップ以来となる日本代表戦には、果たしてどんなメンバーが選ばれるだろうか。なかでも注目は、中核としてチームを牽引するSO(スタンドオフ)10番のポジションだ。

 ワールドカップで田村優(キヤノン)が担った役目を、誰が背負うことになるのか。中堅・若手の日本人選手、さらには外国人選手も含めて占っていきたい。

 まずは前提として、なぜ10番というSO(ポジション)は重要なのか----。

 それは、9番のSH(スクラムハーフ)の次にボールタッチ回数が多く、相手との間合いが狭くプレッシャーがあるなか、パス、キック、ランの判断を瞬時に行なう「司令塔」だからだ。そのため、トップリーグでは神戸製鋼の世界的SOダン・カーターのように、レベルの高い外国人選手が多く務めるポジションでもある。

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