トップリーグで輝くルーキーたち。
新人賞争いで先頭を走っているのは?

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji


 また、竹山やモエアキオラよりも若い10代選手にも注目したい。東海大福岡高を卒業後、ニュージーランドの高校のクラブチームを経て、日本の大学に進学せずに宗像サニックスブルースに入団したSH(スクラムハーフ)藤井達哉だ。ジョセフHCの参謀役、日本ラグビー協会・藤井雄一郎強化委員長の次男である。

 19歳ながら、トップリーグ開幕から全試合に出場して9番を背負った。SHとして長短のパスさばきは安定感があり、日本代表SH田中史朗(キヤノン)のようにFWの選手を使うのもうまい。身長165cmと小柄だが、判断力にも優れており、第3節のNTTドコモレッドハリケーンズ戦ではトップリーグ史上最年少記録(19歳10カ月)となるトライも挙げた。

 日本代表のなかで最も競争の激しいポジションのひとつ、SHは何よりも経験が欠かせない。今後の活躍次第では、5月に発表予定の新しい日本代表スコッドに藤井の名が入るかもしれない。

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