松島幸太郎、渡仏の理由と日本代表への思い「世界で通用する選手になるため」 (7ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji


「ステップワークとスピードでしっかり勝負したい。1年目からチームでどういう存在になるかが重要なので、意識高くやっていきたい。FBで出ることがあれば、ほかの選手を使う立場になるので、チームメイトの使い方を学んでいかないといけない」

 2015年ワールドカップ後、FB五郎丸歩(ヤマハ発動機)がトゥーロンに在籍するも、残念ながら活躍したとは言いがたい。ほかにも過去に日本人選手が海外でプレーしたが、フランスを含めてヨーロッパ1部リーグでは思うような結果を残せていない。

「(日本人選手の)ネガティブなイメージをなくしたい。勢いをつけたい」

 松島はそう意気込む。彼がヨーロッパで活躍すれば、ほかの日本人も続くことができるはずだ。

クレルモンでフランス王者、そしてヨーロッパ制覇、さらにはワールドラグビー世界最優秀選手賞にノミネートされるような選手へ----。松島は目標を高く掲げる。

「世界で通用する選手になって、そういった賞を狙えるようになっていきたい」

 27歳の松島の夢は、大きく膨らむばかりだ。

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