2023年ラグビーW杯に向けて
サンウルブズが始動。期待の新鋭に注目!

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji


 大久保ヘッドコーチは大学生の活躍に目を細めた。

「(大学生の選手たちは)本当に日々成長している。サイア(フィフィタ)も(齋藤)直人もちょっと舞い上がるかなと思ったんですが、自分の仕事をしてくれた。最後は(中野)将伍がいいエネルギーを送り込んでくれた。

 彼らにとって、すばらしいスタートが切れた。一生、忘れられない勝利となった。このプレッシャーのなか、失敗を繰り返して成長してくれればと思います」

 サンウルブズは今年かぎりでスーパーラグビーから除外されることが決まっている(サンウルブズが今後存続するかは未定)。ワールドカップに出場した日本代表メンバーもトップリーグを優先するため、大学生たちにチャンスが回ってきたというわけだ。その機会を見事に生かし、3人がスーパーラグビーデビューを飾った。

 フィフィタは大学4年生、齋藤と中野は社会人1年生として、4月からはそれぞれ授業や勤務が始まる。それでも基本的には、5月末までスーパーラグビーに集中する予定だ。2023年のワールドカップの主力となるだろう「若き狼たち」のさらなる成長に期待したい。

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