ラグビーW杯成功も現状に危機感。新リーグ発足へ重要な「参入要件」 (3ページ目)

  • 松瀬 学●文 text Matsuse Manabu
  • 齋藤龍太郎●写真 photo by Saito Ryutaro

 日本協会としては、3月末までに参加意思を確認し、審査を経て、2021年秋スタートの新リーグの参加チーム、フォーマットを詰めていくことになる。

◆新リーグ参入要件・骨子

【1.運営機能】
・各参加団体は事業機能を持つこと。
・事業機能とは、チーム運営・収益事業すべての責任者となる事業責任者の設置、収支の透明化、主催興行(収益事業)体制の整備をいう。事業計画の策定をすること。
・対象となる参加団体はトップリーグ、トップチャレンジリーグの所属に限らず、新リーグは企業チーム以外にも門戸を開く。

【2.チーム名称】
・チーム名に地域名を取り入れること。
・企業名をチーム名に入れることについては任意とする。

【3.ホームエリア】
・2021年シーズンからホームエリアを決定すること。

【4.スタジアム】
・2021年シーズンにホームゲームを開催できるスタジアムを確保すること。
・ホームエリア内にある複数のスタジアムをホームスタジアムとすることを認める。
・1部リーグは、1試合当たり15000人の観客動員を目指す。
・リーグ目標である1試合当たり15000人の観客動員に鑑み、2023年シーズンまでに15000人収容のスタジアムを確保できるよう、日本ラグビー協会、リーグ運営法人、チーム3者で努力する。
・2021年、2022年シーズンにおいてホームエリア内での試合開催が困難である場合、国内の優先使用できるラグビー場など、別会場での開催を認める方向でリーグ運営法人と調整を行う。
・各参加団体がスタジアムを確保するために、リーグ運営法人・協会があらゆる側面で支援する。

【5.事業運営】
・チーム事務局、財務担当、競技・イベント運営担当、広報担当、営業・マーケティング担当者をそれぞれ設置すること。

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