2019.12.21

浦和高校ラグビー部が花園へ。
「一流の文武両道」で初勝利と受験に挑む

  • 門脇 正法●取材・文 text by Kadowaki Masanori
  • 門脇 そら●撮影 photo by Kadowaki Sora


 そんな浦高ラグビー部が、初めて冬の全国大会出場を決めたのが1959年。当時、花園ラグビー場ではなく西宮球技場で開かれ、翌年の元旦から開幕した第39回大会において、浦高は1回戦で大阪代表の四條畷高校と当たり、3対11で敗北を喫してしまう。

 その後、浦高ラグビー部が再び冬の全国大会の舞台に立つのは、2013年の第93回大会まで待たなくてはならない。1回戦の試合当日は、54大会ぶりの快挙に歓喜した1万人近くのラグビー部OBなどの卒業生と在校生が花園ラグビー場を埋め尽くし、圧倒的なホームアドバンテージを演出したものの、滋賀代表の光泉高校に12対22でノーサイド。またしても花園での初勝利はお預けになってしまった。

 こうした過去を経て、6年ぶりに埼玉の県予選を制した今年。3度目の全国大会出場の切符を手にした浦高ラグビー部は、花園での初勝利に向かっての第一歩を、再度、踏み出すことになる。

 その浦高ラグビー部の「文武両道」を垣間見るため、JR京浜東北線・北浦和駅東口から徒歩10分のところにある浦高に足を運んでみた。

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 第99回全国高校ラグビー大会の抽選会がおこなわれ、浦高の対戦相手が岡山代表の玉島高校に決定した直後の12月10日。

 この日は2学期の期末テストの初日だった。

 午前中に初日のテストが終わり、生徒たちが浦高のシンボルである正門奥にある銀杏の樹の脇を通り抜け、残りのテスト科目に備えようと足早に帰宅する。

 通常、テスト期間が終了するまで部活動は休止なのだが、花園に出場することになったラグビー部は特例で、前日の雨でちょっとぬかるんだグランドに集結、午後からレギュラーを中心とした2・3年生が練習に励んでいた。

練習中は選手たちだけでプレーについて話し合う場面も多い