2019.09.04

大畑大介が認める日本代表の強さ
「やべえ、どうしよう」の選択がない

  • 松瀬 学●文 text Matsuse Manabu
  • 齋藤龍太郎●写真 photo by Saito Ryutaro

――日本代表は、プール戦でロシア、アイルランド、サモア、スコットランドの順に対戦します。前回2015年大会前、大畑さんは、日本は通算3勝2敗と予想されました。予選プール3勝1敗で決勝トーナメントに進んで、準々決勝で敗退すると。近かったですよね。では、今年の大会では何勝何敗ですか。

「難しいですよ、これは。予想と希望では違いますし…。ふつうに考えると、こう、机の上で戦力だけをみると、予選プールは3勝1敗でベスト8に進出して、準々決勝でニュージーランドに負ける、でしょうか」

――南アフリカがニュージーランドに勝って、南アがB組1位となる可能性はないでしょうか。つまり、日本がA組2位となれば、準々決勝で南アと当たることになります。

「いまの瞬間、ワールドカップが開幕したら、南アが世界で一番強いと思います。ニュージーランド(NZ)がどこにピークを持って行こうとしているのか、というのもあると思いますけど…。けが人のコンディションも考えないといけません。そこで、あくまで、僕の希望を言っていいでしょうか」

――もちろんです。どうぞ。

「希望を言うと、A組の日本はアイルランドに競り負けて2位で予選プールを通過します。3勝1敗です。B組は南アが1位、NZは2位通過です。準々決勝で、A組1位のアイルランドはNZに勝ちます。希望ですよ、希望。別のゾーンでは、(C組1位の)イングランドが(D組2位の)ウェールズに勝つ。いや、相手はフィジーにしようかな。どっちにしろ、イングランドが勝つ。(C組2位となる)アルゼンチンはフィジーか、オーストラリアに勝つ…」

――C組のフランスは。

「フランスは、地元で開催する2023年大会に照準を合わせていると見ています。その強化をしています」

――なるほど。

「そして、準決勝で日本はイングランドに勝つ。エディー(ジョーンズ・イングランドHC、前日本代表HC)をぎゃふんと言わせてほしい。もうひとつの準決勝では、アイルランドが勝つ。決勝戦では、日本が予選プールのリベンジマッチをアイルランドとやって勝つんです。これが最高のシナリオです」

――日本が優勝ですか。聞いていると、楽しくなってきますね。

「僕の中では、今回のワールドカップは歴史が変わる大会だと思っているんです。そのための日本大会です。初めてアジアでやるのですから。ワールドカップは今回で9回目ですが、これまで優勝しているのは4カ国(NZ、豪州、南ア、イングランド)だけです。それじゃ、オモシロくない。グローバルな人たちが競技をしているのだから、これ以上の世界の発展、魅力がないといけないですよね。確かに、ラグビーは番狂わせが少ない。でも、前回の大会で日本は南アに番狂わせを演じたんです。みんな思ったはずです。ラグビーにも番狂わせがあるんだって。だから、新しいチームに優勝してほしい」