2019.05.23

ラグビーW杯まで4カ月。
激戦ポジションで代表に選ばれるのは誰か?

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 ざっと数えても、バックロー候補は17名。この中から、多くても半数しか選出されないのが現状だ。

 試合中には、ケガやイエローカード(10分間の一時的退場)、HIA(脳震盪かどうかの確認)で選手がピッチから離れるケースも多い。そのため、ジョセフHCは複数のポジションでプレーできる選手を重用している。よって、ひとつのポジションでしかプレーできない選手は、競争率は一層高くなる。

 そして、競争の激しいもうひとつのポジション、バックスリーも見ていこう。

 エースWTBは、スピードスターの福岡堅樹(パナソニック)と、フィジカルの強さを見せるレメキ ロマノ ラヴァ(ホンダ)。このふたりは、ケガなどのコンディション不良がなければ”鉄板”である。

 それに続くのが、大舞台に滅法強い山田章仁(NTTコミュニケーションズ)、ウルフパックで好アピールを続けている尾崎晟也(サントリー)、サンウルブズでもプレーするヘンリー ジェイミー(トヨタ自動車)、そして唯一の海外組であるアタアタ・モエアキオラ(チーフス/神戸製鋼)。また、FBが本職の松島幸太朗(サントリー)や野口竜司(パナソニック)もWTBでプレー可能だ。

 そのFBのポジションには、CTBもできるウィリアム・トゥポウ(コカ・コーラ)や、サンウルブズで一貫性のあるプレーを見せている山中亮平(神戸製鋼)も控えている。誰がFBに入るかで、WTBのメンツは変わるだろう。いずれにせよ、BK(バックス)でも複数のポジションができる選手が優遇される傾向にある。

 一方、激しい競争を経て、徐々にメンツが固まってきたポジションもある。まずひとつは、ゲームをコントロールするSH(スクラムハーフ)だ。

 当初はベテランの田中史朗(キヤノン)、流大(ながれ・ゆたか/サントリー)、茂野海人(トヨタ自動車)、日和佐篤(神戸製鋼)、内田啓介(パナソニック)の5人がピックアップされていた。だがやはり、2015年ワールドカップ組の田中と、リーダーシップに長けた流への信頼は厚いようだ。次に評価されているのは、サンウルブズでプレーを重ねている茂野か。