東京五輪、男子セブンズ期待の星。明治大の新1年生がいきなりMVP (3ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 そこで、岩淵ヘッドコーチら日本代表のコーチ陣と相談した結果、「東京五輪を目指すなら、早く手術をしたほうがいい」と言われ、4月17日に左肩の手術に踏み切った。明治大の田中監督にも、「15人制ではまだまだだが、セブンズではすごいので、手術をしても東京五輪に間に合う」と背中を押されたという。

 全治まで5カ月。次に紫紺のジャージーを着た石田の姿を見るのは、早くても秋になりそうだ。高校時代はNo.8でもプレーしていたが、明治大ではそのスピードを活かしてWTB(ウイング)としてプレーしつつ、将来を見据えてボールに触る回数の多いSH(スクラフハーム)にも挑戦する予定だ。石田は完治する秋まで、世界に通用するフィジカル作りに専念する。

 石田が再び、紫紺のジャージー、そして日本代表のジャージーを着てスタジアムを駆け抜ける姿を心待ちにしたい。

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