2019.02.15

サンウルブズ=日本代表にあらず。
W杯前に課せられた重大ミッション

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 日本を本拠地とするスーパーラグビーチーム「サンウルブズ」が2月16日、シンガポールでのシャークス(南アフリカ)戦で4年目のシーズンを迎える。今週末に開幕するスーパーラグビーとは、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチンといったワールドカップ上位の強豪国に日本を加えた計15チームで争われる、国境を越えたプロリーグだ。

外国人選手の増えたサンウルブズで日本代表候補選手はポジションを奪えるか 2015年のラグビーW杯、日本代表は南アフリカ代表を倒す歴史的金星を挙げた。そのメンバーのなかでスーパーラグビーを経験していた日本代表プレーヤーは、SH(スクラムハーフ)田中史朗、HO(フッカー)堀江翔太、FL(フランカー)リーチ マイケル、PR(プロップ)稲垣啓太と、数えるほどだった。

 2016年、サンウルブズがスーパーラグビーに参戦した理由のひとつは、2019年の自国開催W杯を見据え、日本代表選手の強化にあった。彼らに強度の高い試合を数多く経験させるのが狙いである。

 その強化を加速させるために、昨年は日本代表ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)がサンウルブズの指揮官を兼任した。2015年にハイランダーズ(ニュージーランド)をスーパーラグビー初優勝に導いたジョセフHCのもと、外国人選手を上手にミックスさせつつ、6月のテストマッチ前には代表選手を休ませながら、ほぼ「サンウルブズ=日本代表」という構図で世界最高峰リーグに臨んだ。

 サンウルブズの成績は1年目=1勝、2年目=2勝だったが、参入3年目の昨年は3勝。代表選手揃いの強豪チームを相手に接戦を演じるなど、徐々に強化の成果は表れてきた。

 ただ、W杯イヤーの今年は状況が異なる。「サンウルブズ=日本代表」という構図ではない。

 まず、ジョセフHCが日本代表に専念するため、サンウルブズの指揮官を降りた。以前から務めていた「チームジャパン2019総監督」として日本代表を指導しつつ、両チームを総括的にマネジメントする立場に戻った。そしてサンウルブズの指揮官には、日本代表のアシスタントコーチを務めるトニー・ブラウンが新たに就任した。