帝京大の10連覇が潰えた要因は。「悔しいけど、胸を張って帰ろう」 (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 試合後のロッカールームでは、指揮官が「今まで多くのチームの涙を見てきたので、今日は思いっきり泣いて、次にしっかり笑えるようにがんばろう」と話したという。「久しぶりに味わった悔しさを大切にし、挑戦する姿勢をより高めてほしいし、終わった結果は取り戻せないので前を向いて進んでほしい」と選手たちの背中を押した。

「悔しいけど、胸を張って帰ろう。俺たちは帝京だから」

 夜のとばりが落ちた秩父宮ラグビー場。マネジャーも含めて150人を超える部員の真ん中で、秋山主将はこう締めくくった。

 帝京大の連覇は止まった。ただ、9連覇という金字塔は色あせることはない。真紅の王者のプライドを胸に、それぞれの選手が次のステージへと歩みを進める。

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