神戸製鋼がV。空白の2年を経た日本代表FBが平尾誠二に勝利を捧ぐ (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

「オールブラックス戦は思いっきりプレーして、もっと強くいけばよかった。ただ(ジョセフHCも)トップリーグの決勝でがんばったのを見てくれたはず。この試合みたいなプレーをすれば、今後もチャンスはある。足らなかったことを成長させて、来年はワールドカップ出場を目標にやっていきたい」

 山中は、日本代表の中軸であるキャプテンFL(フランカー)リーチ マイケルやSO田村優と同学年にあたる。2011年ワールドカップは出場停止期間中で出場は叶わず、2015年ワールドカップは大会直前まで合宿に参加していたものの最終31名に残れず、13人のバックアップメンバーのひとりとなってしまった。

 2019年ワールドカップは、山中にとって三度目の正直、三度目のチャレンジとなる。30歳という年齢を考えると、ラストチャンスとなろう。今度こそ同期たちと一緒に桜のジャージーを着て、ワールドカップの舞台に立てるか。そして、平尾さんのもうひとつの夢を叶え、最大の恩返しができるだろうか。

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