日本代表がイングランドをぶちかます。完敗するも新たな歴史を築いた (5ページ目)

  • 松瀬学●文 text by Matsuse Manabu
  • 齋藤龍太郎●写真 photo by Saito Ryutaro

 故障明けの24歳のプロップ(PR)具智元(グ・ジウォン)は復活をアピールした。

「こんな舞台、人生で最後かもしれない」と興奮気味に話した。

「緊張したけど、すごく楽しかった。まだまだ。来年(のW杯)に向け、もっともっと強くなりたい」

 試合前、「神様にただ、祈れ」と日本代表を挑発していたイングランドのジョーンズHCは会見で、英語で日本の印象を聞かれた際、笑いながら日本語でこう、答えた。

「スバラシイネ。ホント、ヨクナッタ」

 この試合の歴史的な意味は? と質問すれば、今度は英語でこう、続けた。真顔で。

「日本は、8万人の観衆の中、ラグビーの聖地でイングランドと戦う真のラグビー国となった。日本のメディア、日本のラグビー界にとって、誇りとなるだろう」

 日本代表は24日、英国グロスターでロシア代表と対戦する。W杯の初戦であたるチームだ。この反省を糧とし、完勝で、チーム強化の順調さを証明しないとなるまい。

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