2018.06.27

W杯へ視界良好。ラグビー日本代表の
成長を帰ってきた「ハル」が実感

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 重要な役割を担った立川は、その効果をこのように語る。

「(12番が)FWとBKの間に入ることで、ボールキャリーの回数も多くなってくるし、スキルも求められるので、自分の強みが活かせると思っていました。相手ディフェンスにギャップも少しあったので、そこを狙っていきました」

 雨でボールが濡れていたため、立川は堅実なプレーを選択すべくランの回数を増やした。それがアタックに効果的なリズムを生み、トライを奪うことにも成功している。ジョージア代表戦3つ目のトライは、まさに縦を突いた立川のランがキッカケとなった。

 また、ジョセフHCが「(ジョージア代表戦の)勝因をひとつ上げるならディフェンス」と振り返ったように、立川もチームのディフェンス力向上を実感したという。

「ゼロで抑えることができたことでもわかるように、システムを信じてやってきたことがディフェンスの成長につながっている。この2~3年、失点すると勝ち切れない試合が多かったが、勝利したイタリア代表戦、そしてジョージア代表戦と、最後に勝ち切れる力がついた」

 昨秋から日本代表は世界的強豪チームのハリケーンズ(ニュージーランド)のジョン・プラムツリー・ディフェンスコーチを招聘し、積極的に前に出る組織的ディフェンスを採用してきた。イタリア代表戦の2試合ではタックルの成功率が80%前後だったことを踏まえ、ジョージア代表戦はチーム目標を85%に設定。すると3試合目では、90%という高い数値を記録した。

 この成果は、今年からジョセフHCがサンウルブズの指揮官を兼任したことも大きいだろう。サンウルブズでもほぼ同じシステムを採用し、この6月のテストマッチに向けて準備してきたことが功を奏した。