W杯ベスト8にまっしぐら。ラグビー
日本代表が強豪ジョージアに完勝

  • 松瀬 学●文 text by Matsuse Manabu   齋藤龍太郎●写真 photo by Saito Ryutaro

 大分から神戸、そして豊田。強化の進捗を確認する日本代表のテストマッチシリーズは2勝1敗で終わった。環境が整備され、ジョセフHCら首脳陣が、今季はほぼ同じ陣容でスーパーラグビーのサンウルブズを指導してきた。共有する時間が多ければ、戦術の落とし込みもコミュニケーションもチームワークも格段にアップされる。

 1敗したのは残念だが、代表強化の方向性が間違ってないことを確認できた。選手個々の力も把握できたはずだ。また課題も浮き彫りになった。ゴールキックの安定性、キックやキックチェース、アタック、ディフェンス、連係の精度など、である。

 ジョセフHCは「非常に誇らしく思います」と感慨深そうに漏らした。

「昨シーズンから成長が著しくて、トップリーグで戦っていた選手が、強豪相手にここまでチャレンジできるまでに成長できたことを非常にうれしく思います」

 タフな試合を経て、チームはひとつに固まっていく。チームスローガンの「ONE TEAM」になる。会見中、リーチ主将の顔はずっと硬いままだった。

「ひとつ、自信になりました。これから勢いつけて、11月の2試合に向けて、いい準備をしていきたい」

 11月には世界ランキング1位のニュージーランド、6位のイングランドとのテストマッチが待っている。正しい準備とハードワーク。来年のラグビーワールドカップでの栄光(ベスト8入り)に向けて、日本代表のチャレンジングな旅は続くのである。

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