欲張り主将、リーチ マイケル
「2023年フランスW杯にも出たい」

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

「前の2大会とは全然、思いが違う。経験値と体力を合体させてピッチに立ちたい。日本代表のベストパフォーマンスを出して、前回大会(9位)を上回りたい。2015年は世界に日本のラグビーをリスペクトしてほしいと思って臨んだ。今回の大会では小さいチームが大きいチームに勝って、他の競技や日本全体に影響を与えたい」

 また、最近になって父親がラグビー選手だとわかってきた5歳の愛娘(アミリア真依ちゃん)に、「W杯で勝利した姿を見せたい!」とも語る。

 前回のW杯で日本代表を率いたエディー・ジョーンズHCは、トップダウン的な指導が多かった。だが、今のジョセフHCは選手の意見をよく聞くタイプだという。練習を見ていると、ジョセフHCとリーチがコミュニケーションを取っている姿をよく見かける。

「ジェイミーのいいところは、すごく正直なところ。ダメだったらダメ、よかったらよかったと言ってくれる。マネージメントに優れており、ひとりひとりの選手のことを考えてくれているのでやりやすい。ゲームプランはコーチ陣が決めますが、細かいところは選手たちでやっています」

 最後に、「2019年が最後のW杯になるのか?」とリーチに聞いてみた。

「そんなことはないです。もし代表に選ばれれば、2023年のW杯フランス大会も出たい! すごく今、ラグビーが楽しい。自分のなかには、まだ伸びしろがたくさんある」

 初めて桜のジャージーに袖を通してから10年――。29歳になったリーチのラグビーと日本代表に対する強い情熱は、まったく変わらない。

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