南アの名将も惚れた。明大・山沢京平は
打倒・帝京&世界進出を目指す

  • 向風見也●文 text by Mukai Fumiya
  • photo by Nishimura Naoki/AFLO SPORT

 今回の件を聞いた山沢は、言葉を選びながらもこう話す。

「もし、それ(ホワイトの言葉)が本当だとしたら、自分の成長につながると思います。高いレベルでやりたい」

 母校である深谷高(埼玉)ラグビー部の横田典之監督は、居残り練習を欠かさなかった兄・拓也の姿に目を細めていたが、努力を人に見せたがらない京平にも大いなる可能性を感じていた。

「アイツのお母さんに聞いたんですけど、家でずっとラグビーのビデオを見ているらしいんですよ」

 5月30日から始まるラグビーW杯U20チャンピオンシップではニュージーランド、オーストラリア、ウェールズといった強豪と戦う。日本の主力として期待を集める山沢は、ずっと痛んでいた足を手術し、春以降の復帰を目指している。

「対戦する相手はどこも強い。ジャパンがやろうとしているラグビーを貫いて、いい結果を出したいです」

 その視線の先には国際舞台での活躍はもちろん、帝京大を倒しての"大学日本一"がある。

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