サンウルブズ合宿で、ラグビーW杯日本代表メンバー31名を予測する (3ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 ただ、ワールドカップのメンバー構成を考えると、FLとLOの両方でプレーできる選手も控えとして必要だ。ルーキーの姫野和樹(トヨタ自動車/23歳)、ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモ/29歳)、ヴィリー・ブリッツ(NTTコミュニケーションズ/29歳)らも大きな戦力となるだろう。

 次にBKを見ていこう。まず「9番」のSH(スクラムハーフ)は田中史朗(パナソニック/33歳)を筆頭に、流大(ながれ・ゆたか/サントリー/25歳)、内田啓介(パナソニック/25歳)の3人へのコーチ陣の信頼は厚い。

 司令塔である「10番」のSO(スタンドオフ)のポジション争いは、これまでの実績から田村優(キヤノン/29歳)が一歩リードしている。ただ、立川理道(クボタ/28歳)やラファエレ ティモシー(コカ・コーラ/26歳)、ロビー・ロビンソン(リコー/28歳)、中村亮土(サントリー/26歳)らも候補と言えそうだ。

「12番」のインサイドCTB(センター)は、前出の立川、ラファエレ、中村の3人が争うだろう。そして「13番」のアウトサイドCTBには、昨年6月に代表デビューしたウィリアム・トゥポウ(コカ・コーラ/27歳)と、11月に代表デビューしたシオネ・テアウパ(クボタ/25歳)の突破力に長けたふたりが有力。ただ、状況によってはWTB(ウイング)のレメキ ロマノ ラヴァ(ホンダ/29歳)がプレーするケースもありそうだ。

 最後に「11番」「14番」のWTBと、「15番」のFB(フルバック)のバックスリーを見てみよう。WTBは山田章仁(パナソニック/32歳)、福岡堅樹(パナソニック/25歳)、レメキの3人が頭ひとつ抜けた存在だが、身長192cmのゲラード・ファンデンヒーファー(南アフリカ出身/元ヤマハ発動機/28歳)も2019年には間に合いそうだ。

 一方、FBは松島幸太朗(サントリー/24歳)とロビンソンがスタメンを争っている。また、ファンデンヒーファーもFBでプレーすることが可能で、このポジションはさまざまな組み合わせが考えられる。

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