2018.01.15

「今季いちばん怒られた男」が
悔しさをバネに、サントリーV2に貢献

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 その成長を見続けてきた沢木監督は、中村をこう評する。

「今季、僕に一番怒られた選手だと思います。だが、すごく向上心がある」

 そして、厳しい意見も忘れずこう付け加えた。

「(まだ)サントリーのレギュラーを獲得できたとはいえない。(小野)晃征もいますし、(田村)煕(ひかる)もいる」

 指揮官は中村のさらなる成長を期待している。

 一方、今季怒られ続けた中村は決勝戦を終え、シーズンをこう振り返った。

「毎回(監督に)『一貫性を持ってパフォーマンスしろ』と言われ続けた。だから、ひとつのミスもなくすように意識してプレーしてきました。そういうこだわりを持つことがチーム内での信頼になるし、自身の価値にもつながってくる。(監督にそう)言っていただいたから成長できた」

 日本代表のジョセフHCやトニー・ブラウン・コーチは決勝戦の中村のパフォーマンスを見て、どう感じただろうか。中村は2月からスーパーラグビー3年目を迎えるサンウルブズのメンバーに呼ばれておらず、2019年のラグビーワールドカップに向けてはやや厳しい立ち位置にいる。

 それでも、中村の心が折れることはないだろう。

「(サンウルブズの)スコッドに入れなくても、何かチャンスは回ってくると思う。確実にレベルアップしているので、もう1回(日本代表に)呼ばれたら、今の自分をフルに出したい」

 中村はふたたび桜のジャージーへの挑戦を心待ちにし、努力と準備を続けていく。

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