逆転でV9の帝京大。新リーダー竹山晃暉は
V10の有言実行なるか

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 さらにオフには、「あまり好きではなかったですが、負けず嫌いなので後輩に負けたくない(苦笑)」と、ウェイトトレーニングにも積極的に取り組んだ。その結果、体重84kgで体脂肪12%という理想的な身体となり、入学直後は70kgほどしか上がらなかったベンチプレスも135kgまで上げられるようになった。

 つまり、常勝軍団を引っ張るリーダーのひとりとしての自覚と責任感が、心身ともに成長をうながしたというわけだ。

 そんな竹山は来年度、最上級生となる。3年前、御所実業(ごせじつぎょう/奈良県)の一員として全国高校ラグビー選手権に出場し、決勝で東福岡(福岡県)に敗れたとき、悔し涙を見せながらこのように語っていた。

「この悔しさを晴らすために、帝京大に進学して10連覇を達成します!」

 来年度は竹山にとって、いよいよそのチャレンジが始まる。

「やっと10連覇に向かっていくスタートラインに立つことができました。口には言えないくらいのプレッシャーはあると思いますが、初優勝から先輩たちがつないでくれた連覇を『10』につなげていきたい」

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