さあ花園。東福岡の「飛び級ラガーマン」を止められるヤツはいるか? (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 京都成章を率いる湯浅泰正監督はディフェンスの指導に定評があり、「ピラニアタックル」と称される組織ディフェンスがチームの武器だ。さらに身長180cm・体重120kgの巨漢PR藤田康助(3年)らを中心にFWのモールも強い。また、高校生で唯一7人制日本代表候補に選ばれたSO/CTB(センター)西川虎哲(こてつ/3年)を擁しており、彼のランとステップは相手にとって大きな脅威となる。

 今大会の優勝候補はAシードの3校だが、昨年度の準優勝チームである東海大仰星(大阪第2)や大阪桐蔭(大阪第1)といった大阪勢や、國學院久我山(東京第2)、佐賀工業(佐賀)、御所実業(ごせ/奈良)といったBシード10校がどこまで対抗できるかも焦点のひとつ。

 Bシードのなかでもっとも特色のあるチームは、4年ぶりに出場を果たした、過去5度の花園優勝を誇る目黒学院(東京第1)だ。トンガ人留学生を受け入れてきた歴史があり、今年も体重100kgを超える高校日本代表候補のNo.8ハラシリ・シオネ(3年)とCTBヴァカラヒ・シオエリ(3年)のふたりを軸に、強靭なフィジカルを武器にして挑んでくる。

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