世界で戦ってきた吉田義人は、今のラグビー日本代表をどう見ているのか (5ページ目)

  • 斉藤健仁●文・写真 text & photo by Saito Kenji


――明治大学の監督を明治大学の監督を4年間務められた後、吉田さんは、具体的にはどのような活動をされているのでしょうか?

 現在、横浜市に住んでおおよそ10年になります。そんな縁もあり、2019年ラグビーワールドカップの開催都市である神奈川県・横浜市の特別サポーターに就任させていただきました。横浜はワールドカップの準決勝、決勝を含め、7試合が行なわれるので、少しでも大会盛り上げのお手伝いができればと思って、精力的に活動しています。
 
 また、神奈川県と横浜市と一緒に、しんよこフットボールパークで子供から大人まで老若男女すべての人がラグビーボールに触れてもらうことでラグビーを楽しんでもらいたいと思い、ラグビー体験会を実施しています。もちろんグラウンドで頑張っている人たちの応援のみでも大歓迎ですよ(笑)。

 ラグビーが教育の柱となるスポーツになっていけば、子供たちの裾野も広がっていくのではないでしょうか。そして、2019年、2020年には世界中からラグビーファミリーがやってくるので、子供たちにはひとりでも多くの友だちを作るきっかけになることを期待しています。

――今後もこうした活動を続けていかれるのでしょうか。

 昨年、一般社団法人日本スポーツ教育アカデミーを発足し、理事長に就任しました。スポーツを通して、教育と健康という観点で未来の可能性を伸ばしていければと思っています。

 音楽とラグビーを融合させた「ラグビーリトミック」や、幼少期からラグビーに親しむプログラムからトップアスリートを目指す子供向けまで、ラグビーの楽しさを伝える「ラグビースカイパラダイス」。そして、陸上やレスリングなど、さまざまなスポーツも取り入れ、身体動作のバランス感覚を養成し、豊かな心を持つ人の育成を目的とする「ジュニアスポーツアカデミー」などを運営しています。

5 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る