噂の「ルーキー主将」が代表デビュー。姫野和樹、豪州から豪快トライ (5ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 短期決戦となるW杯を見据え、ジョセフHCはFW・BKにかかわらず、複数のポジションでプレーできる選手を重用している。姫野はトヨタ自動車ではFLとして存在感を示しているが、チーム事情もあってLOとしてプレーしたオーストラリア戦でトライを挙げたことにより、その評価はひとつ上がったと言っていいだろう。

「ランの部分は手応えを感じました。もっと磨いてチームの武器になれるようにやっていきたい」と、姫野は世界3位相手に自信を掴んだ。ただその一方で、「相手の勢いを止められずにどんどん来られて、ディフェンスの部分で体力を使ってしまった。チームとしても個人としても、ディフェンスの部分でもっと圧力をかけていかなければいけない」と反省も忘れない。

 オーストラリアに大敗した日本代表は、今週には渡仏してトンガ戦(11月18日)とフランス戦(11月25日)を行なう。世界的強豪相手に潜在能力を発揮した姫野は、代表初キャップで存在感を知らしめた。次なるヨーロッパの地で、さらなる成長を遂げることができるか。桜のジャージーを着た姫野和樹の挑戦は始まったばかりだ。

■ラグビー 記事一覧>>

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る