ラグビーW杯まで2年。新たに日本代表入りを狙う8人の外国出身選手 (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 そこで今回は、すでに日本代表として活躍している選手ではなく、今後、桜のジャージーを着る可能性のある外国出身選手や外国人選手を紹介したい。

 その前に改めて押さえておきたいのは、ラグビーはオリンピックのような「国籍主義」ではなく「所属協会主義」なので、ある国や地域の協会に所属し、3年居住してプレーを続ければ、その国や地域の代表選手になることが可能となる(ただし2020年12月31日より居住年数が3年から5年に延長される)。他にも祖父母や両親のいずれかひとりがその国や地域出身者、その国や地域で生まれた場合でも同様だ。

 まずは、11月の国際試合(テストマッチ)に向けた代表合宿に新たに招集された選手を3人紹介したい。もちろん、この3人は上記の条件をクリアしており、すぐに日本代表としてプレーすることが可能だ。「トップリーグの第4節が終わり、気に入ったプレーをしていた選手や注目していた選手を呼んだ」(ジョセフHC)

 ひとり目はニュージーランド出身のFB(フルバック)アンドレ・テイラー(29歳)。2012年にハリケーンズで10トライを挙げてスーパーラグビーでトライ王に輝いたものの、オールブラックスから落選して物議を醸したほどの人材だ。トライの嗅覚はもちろん、ジェイミー・ジャパンに欠かせないカウンターアタックの能力が高く、その武器は対戦する強豪国にとって大きな脅威となるだろう。

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