「女子大生コンビ」がトライ量産。日本代表が女子ラグビーW杯へ出陣 (5ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenj

 彼女たちは今回の15人制ワールドカップだけでなく、セブンズでの東京オリンピック出場も視野に入れている。「両方とも楽しい。今後も7人制も15人制もプレーしていきたい」とふたりは声を弾ませる。

 15人制の魅力について、清水は「試合時間が80分と長いので、相手を見て、自分たちで修正して、動きを変えられるのが面白さ」と言い、堤は「人数が多い分、複雑になってきますが、頭を使うところ。人数が多いので、仲間に助けられることが多く、勝ったら喜びが倍になります!」と語る。

 また、日体大ラグビー部の同級生であるふたりにそれぞれの長所を聞いてみると、試合中でもお互いの動きは「何となくわかる」という。堤は「麻有は絶対に突破してくれるので、それについていけば、うまい具合にパスしてくれる」、清水は「ほの花はボールを持ったら、ステップで絶対に取り切ってくれる」と、ふたりの信頼関係は厚い。

 現在世界ランキング14位の女子日本代表は、ワールドカップ本大会の予選プールで3ヵ国と対戦する。8月9日にフランス(4位)、8月13日に開催国アイルランド(5位)、8月17日にオーストラリア(6位)と、いずれも格上の相手だけに、いずれに勝利しても歴史的な金星となろう。目標は「男子より先にベスト8に入って2019年につなげること」だ。

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