「女子大生コンビ」がトライ量産。日本代表が女子ラグビーW杯へ出陣 (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenj

 清水は幼いころからラグビーだけでなく、柔道や水泳、陸上にも興味を示し、中学時代には陸上のジャベリックスロー(小中学生版のやり投げ種目)で全国大会に出場したほどのスポーツ少女だった。ステップやランだけでなく、オフロードパス(タックルされながらのパス)など清水の高いスキルは、そのころから鍛え上げた体幹の強さが源にあるのだろう。

 高校は父親のいる東京農大二高に進学。男子とともにプレーし続けたことで「芯がしっかりしましたし、一番プラスになったのは気持ちの部分。度胸がついた!」と振り返る。そして、高校2年の終わりに7人制ラグビーの日本代表合宿に初招集されると、高校3年生になったばかりの2015年4月にはセブンズ日本代表として初出場(オランダ戦)を果たした。

 その後、「サクラセブンズ」の合宿メンバーには呼ばれるも、試合に出場することは叶わず、惜しくもリオデジャネイロ五輪メンバー入りを逃す。だが、進学した日体大では堤とともに1年生から7人制ラグビーで活躍し、さらには15人制の日本代表としてもデビュー。昨年12月のワールドカップアジア予選では「15番」を背負い、安定感のあるプレーで本大会の出場権獲得に貢献した。

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