俊足で俊英。医者を目指すラガーマン、福岡堅樹を世界4位の強豪も絶賛 (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 ワールドカップと大学シーズンが終了した後は、日本のスーパーラグビーチーム「サンウルブズ」からの誘いを断り、「オリンピックはどのアスリートにとっても最高の挑戦の舞台」と7人制ラグビーに専念した。2016年のリオデジャネイロ五輪のメンバーに選ばれ、ニュージーランド代表撃破やベスト4進出にも貢献。ただ、大会1週間前にスタメンの座をWTB後藤輝也(NEC)に奪われるという悔しい経験もしている。

 そして福岡は大学卒業後、プロ選手としてパナソニックワイルドナイツに入団。もうひとつの夢である「医師」になるため、ラグビーは2019年のワールドカップ、そして2020年の東京五輪までと決めている。「ずるずるいくと、次の夢への切り替えが難しくなる。しっかりけじめをつけたい。自分自身、ケガの経験もあるので、今の段階ではスポーツ整形医になれれば」と思いを馳せた。

 昨シーズンはパナソニック1年目から試合に出場し、昨年11月に新指揮官がジェイミー・ジョセフHCとなっても日本代表に選ばれた。逆転勝利したジョージア戦(28−22)、僅差で敗れたウェールズ戦(30−33)でもトライを挙げる活躍ぶり。トップリーグでは昨年12月のホンダ戦でダブルハットトリック(6トライ)という快挙も達成している。

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