復帰すぐトライで大暴れ。
リーチ マイケルが魂に火をつけて帰ってきた

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 こうして、リーチはふたたび「桜の戦士」としてピッチに戻ってきた。

「いろいろ考えて、日本代表から離れて、『もう1回、選ばれたい』というスタンスから入るほうが一番いいかなと思いました。テストマッチはトップリーグやスーパーラグビーとも違う、勝たなければいけない特別な試合。もう1回、やりたいと思った」

 ジョセフHCは「世界のなかでも、このポジションでベストの選手」とリーチを高く評価する。合宿での練習でも存在感は抜きん出ており、選手たちからも「リーチをリーダーグループに入れてほしい」との要望があった。そしてリーダーのひとりに選ばれたルーマニア戦では、「今回は代表に選ばれたときからワクワクしていた」という気持ちを体現するかのように、自らの復帰を祝うトライを挙げるなど攻守にわたって大活躍し、勝利に大きく貢献した。

 日本代表で48試合目となったリーチは「エディー・ジャパンを経験していないメンバーが自信を持ってプレーしている。みんな自分たちの役割を理解して、ジェイミーの目指しているラグビーができている。日本代表に、勝つイメージができていた」と語り、若い選手の成長を実感して破顔した。

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