復帰すぐトライで大暴れ。
リーチ マイケルが魂に火をつけて帰ってきた

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 日本代表のジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)が「一緒にやってまだ5日目ですが、彼が非常にいいリーダーなのはわかる」と絶賛すれば、現キャプテンであるHO(フッカー)堀江翔太も「ディフェンスでガツガツいって、チームを勇気づけていた。(合流して)短い時間でも戦術的なことができている。非常によかった」とリーチを称えた。一方で、試合前の合宿中に同部屋だったというSH(スクラムハーフ)田中史朗は「運動量はあったが、前回のワールドカップより動けてなかった。もっとできる」とさらなる期待もかけていた。

 このような言葉が並ぶとおり、リーチは日本代表に欠かせない選手である。ではなぜ、彼は2年ぶりの代表復帰となったのか――。

 リーチは他の多くの選手と違い、トップリーグ(東芝ブレイブルーパス)に在籍しながらも、日本を拠点とするスーパーラグビーチーム「サンウルブズ」に加わっていない。「スーパーラグビーで優勝したい」という理由で優勝2回を誇るニュージーランドの強豪チーフスに所属している。ニュージーランド代表選手らオールブラックスと一緒にプレーする、数少ない「海外組」だ。

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