ラグビーW杯日本代表の対戦チーム分析。必勝すべき相手はどこか? (7ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • photo by Getty Images/World rugby

 昨年の大会ではフィジー代表が2連勝してアドバンテージがあるため、7月の大会で1勝すればオセアニア地区1位となり、オーストラリア代表やウェールズ代表らと同組のプールDに入ることになるだろう。よって順当にいけば、オセアニア地区3位は、サモア代表かトンガ代表となる。大陸間プレーオフで対戦するヨーロッパ地区2位はスペイン代表、ロシア代表、ドイツ代表のいずれかになりそうだが、世界ランキングや実績からすれば、サモア代表かトンガ代表がプールAに入ってくると予想される。

 いずれにせよ、オセアニアの2チームはともにフィジカルを前面に押し出したラグビーを展開してくるはずだ。欧州各国リーグやスーパーラグビーでプレーする選手も多く、一発勝負の試合には爆発的な力を発揮する。日本代表としては2015年W杯でサモア代表に快勝したように、セットプレーとタックルで相手にプレッシャーを与えていけば勝機も十分にあるだろう。

「ベスト8進出」を掲げる日本代表のジェイミー・ジョセフHCは組み合わせ抽選会を終えて、「どんなプールになっても我々にとって大きなチャレンジになると思っていた。そして組み合わせが明らかになり、2019年のW杯に向けて具体的なプランニングが始まるのでワクワクしている」と話していた。

 W杯本番まであと2年あまり、対戦相手がほぼ明確となり、いよいよ2019年に向けて本格的な戦いがスタートする――。

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