2019年ラグビーW杯まで1000日。「今やってほしい5つのこと」 (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 現在、大学ラグビーは「関東大学対抗戦A」「関東大学リーグ戦1部」「関西大学Aリーグ」が中心となって、それぞれ8チームずつが所属している。全国大学リーグを発足させて、1部12チーム&2部12チームとする案や、関東のふたつのリーグを統合する案もあろう。ただ、試合時の移動や「早明戦」などの伝統的な試合のことも考慮すると、現実的には各リーグ6チームに減らして、それぞれの大学と2試合ずつやれば合計で10試合となり、よりレベルの高い試合が期待できそうだ。

 今シーズン、筑波大学4年のSO(スタンドオフ)山沢拓也は大学生ながらパナソニックでプレーしている。ただ残念ながら、ラグビー界にはJリーグのような特別指定選手の制度がなく、山沢の二重登録は認められなかった。大学のあるトップ選手は、「現在は無理ですが、後輩のことを考えると、二重登録のような制度ができればうれしい」と語っていた。

 そのような声を聞くと、状況によっては二重登録を認めたり、すでに加入が内定している大学生はトップリーグへの出場を可能にしたりするなど、早急に手を打つべきではないだろうか。また現在、大学の試合に外国人選手は原則、ふたりしか同時に出場できない。このルールも2019年のW杯を見越して、すでに日本代表選手になれる可能性のある選手は特別枠などを設け、出場可能にすべきだろう。

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