それぞれの怖さ。主将・立川理道が語る「エディーとジェイミーの違い」 (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • 谷本結利●撮影 photo by Tanimoto Yuuri

今年の立川はサンウルブズ、クボタ、日本代表の3チームでリーダーを務めた今年の立川はサンウルブズ、クボタ、日本代表の3チームでリーダーを務めた 立川もこう振り返る。「最初はほとんど蹴らなくて、だんだんとキックを蹴るようになりましたが、キックとパスの比率は1対10くらいでした。たくさん蹴ったのは、ワールドカップくらいでしたね。また、(タッチラインに蹴るのではなく、自分たちからスペースに蹴るハイパントやショートパントといった)コンテストキックはほとんどなかったですね」

 一方のジョセフHCは、2015年にスーパーラグビーでハイランダーズを初優勝に導いたときに培(つちか)った「ポッド」と呼ばれる戦術を日本代表に導入している。右腕となるBKコーチにはハイランダーズ時代からの盟友トニー・ブラウンを呼び寄せ、その方向性は当初から予想されていたことだった。「まんまハイランダーズですね!」と立川が言うように、FWとBKが一体となった4つのユニットでボールを広く動かしながら、スペースがあれば、どんどんキックで攻めていく。

「ジェイミーのラグビーは、キックとパスの比率は1対3くらいです。最初は抵抗というか、慣れていない部分はありましたが、やっていくうちに慣れてきましたね。キックのスキルが必要になってきますし、スペースを見つける能力も伸ばしていかないといけない。ただ、BKはCTBティモシー・ラファエレのような新しい力も出てきましたが、エディーさん時代の財産もかなり残っていますね」

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