それぞれの怖さ。主将・立川理道が語る「エディーとジェイミーの違い」 (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • 谷本結利●撮影 photo by Tanimoto Yuuri

「(身長173cmの)エディー(・ジョーンズ)さんと違って、ジェイミー(・ジョセフ)は(身長が196cmあって)見上げないといけないので威圧感はあります(笑)。最初は穏やかで優しいイメージでしたが、選手みんなの前で話すとき、リーダー陣と話すとき、そして1対1のときといろんな顔がありました。メディアの前でも違っていましたね。リーダー陣と話すときは厳しいときもありましたが、いろんなジェイミーを見た1ヵ月でした」

 時折、怖さや厳しさもあったものの、ジョセフHCは接する相手によってコミュニケーションの方法や態度を使い分けていた、というわけだ。

 そんなふたりのキャラクターは、指導方法にも反映されている。エディー・ジャパン時代は、基本的にはジョーンズHCのほうから「こういったことを100%でやってほしいと課題が出て、それを選手たちが真摯に取り組むスタイルだった」ため、立川は「やりやすい部分はありました」と語る。

 もちろん、ジョセフHCも「こうしたラグビーをしたい」という狙いや意図は提示するものの、練習や試合運びに関しては、「どうしたらいいと思う?」とリーダー陣に意見を求めるという。「ジェイミーは言い過ぎないし、答えもあまり言わないので、僕たちを引き上げてくれる感じ。でも、リーダー陣で目標を設定して、高いスタンダードを保っていかないといけない分、エディーさんのときよりも見えにくいものはあります」

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