接戦必至の早明戦。どちらも勝負の決め手は「ルーキー」が握っている (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 明大は昨年度、SO(スタンドオフ)田村煕(ひかる/現東芝ブレイブルーパス)や、日本代表に選出されたNo.8(ナンバーエイト)松橋周平(現リコーブラックラムズ)ら4年生10名ほどを揃えて挑んだものの、大学選手権・準決勝で帝京大に敗れてシーズンを終えた。だが、チームを率いて4年目の丹羽政彦監督は個々の成長に手応えを感じており、スローガンに「MUST WIN」を掲げる。「(昨年も)一定のラグビーができていた。さらなる上積みをしていきたい」と語るように、1~2年生の若手を積極的に起用しながらチーム作りを進めてきた。

 また、脇を固めるコーチ陣も心強い。丹羽監督はチーム全体をまとめる統括役に徹し、トップリーグでも指導経験のある同校OBの小村淳や阮申騎(げん・しんき)らが現場でのコーチングを行なっている。伝統的に強いスクラム、モールといったFWを強みにしつつ、BKに展開してもトライの獲れる総合力の高いチームに仕上がった。

 主力メンバーは、昨年も試合に出場していたキャプテンのFL(フランカー)桶谷宗汰(4年)、PR(プロップ)塚原巧巳(4年)、高いキック成功率で成長著しいSO堀米航平(3年)、CTB(センター)尾又寛汰(4年)、高校時代にエディー・ジャパンの合宿にも参加した突破力の高いCTB梶村祐介(3年)など。彼ら上級生が試合をしっかりとコントロールしていけば、勝機も大きく近づくだろう。

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