ラグビー日本代表の新個性。
「小兵フランカー」は強豪国にも負けない

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 大きな体格を誇る世界の強豪FL陣と戦って、「小兵」のふたりはどう感じたのか。

 布巻は「自信がつきました。本当に無理という感覚はなかったし、自分のやってきたことに間違いはなかったと思います。ただ、止めることが精一杯で、ボールが獲れなかった」と語れば、松橋は「(身体の小ささは)そんなに気にする必要はなかった。そこが強みだったりするので、気にせずやれました。ただ、もうちょっと体重を上げながらも走れるようになりたい」と述べる。ともに、世界の舞台で真剣勝負を戦うことでしか得られない自信と課題を口にした。

 新しい指揮官のもと、大事な初めてのテストマッチシリーズでプレーした布巻と松橋は、ジョセフHCに好印象を与えることができたと言えるだろう。もちろん新生日本代表としても、2019年のワールドカップに向けて大きな一歩になったことは間違いない。

 布巻・松橋の両FLは、小さいながらもスキルの高さ、身体の強さで世界と戦えるポテンシャルを見せ、さらなる成長を大いに期待させる。ふたりは12月から再開するトップリーグで切磋琢磨し、個人能力を上げ、2019年のワールドカップ出場を目指す。

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