初五輪でベスト4の快挙。彼らは日本セブンズの進化を証明してみせた (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • photo by JMPA

 後半開始早々、日本はフィジーのつなぐプレーを止められず、5-15まで点差が開く。さらにレメキがハイタックルでシンビンとなり、この日4つ目のトライを献上。結果、5-20でノーサイドを迎えた。

 試合後、桑水流(くわずる)裕策キャプテンは、「キックオフのボールが取れなかった。(相手の)オフロードパスはわかっていたが、対応できなかった」とコメント。瀬川智広ヘッドコーチ(HC)は、「日本のアタック時間が短かった。どこかで相手を止めたかったが、できなかった」と肩を落とした。

 だが、日本にはまだメダル獲得のチャンスが残されている。現地時間の18時30分から行なわれた3位決定戦で、昨年度のワールドシリーズ2位の「ブリッツボッカ」こと南アフリカと激突。スピードのある選手が揃うチームに、どれだけしっかりと組織としてディフェンスできるかがカギとなった。

 ヘッドコーチも、選手も、「必ずメダルを持って帰る」という決意で臨んだブロンズメダルマッチ。だが、予想は悪い方向に当たってしまった。

 大会6試合目だったため、疲れもあっただろう。日本のアタックやタックルの精度はやや落ち、相手のスピードランナーに走られ、開始3分で0-14とリードされてしまう。9分に相手の反則からトゥキリ ロテ、桑水流とつないで7-14としたが、前半最後のプレーでまたもトライを許し、7-21で前半を折り返す。

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