男子セブンズの快進撃が止まらない。メダル獲りへ王者と激突 (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • photo by JMPA

 ハーフタイム、「後半はフィフティ・フィフティの(難しい)パスをやめて、ボールをキープしよう」と話し合い、2分にはスクラムから合谷(ごうや)和弘が飛び込んで19-7。さらに4分、15人制ラグビーに慣れていないケニア対策として、「鹿児島合宿で準備してきた」(桑水流裕策)というモールで押し込むと、相手はたまらず反則を犯し、ペナルティートライ(24−7)で引き離した。最後はふたたびモールを押し込み、ラックサイドをレメキが突いて31-7でノーサイド。

 日本は格上の相手にほとんどいいところを出させず快勝し、見事に決勝トーナメント進出を決めた。試合後、羽野が「僕たちの目指すところはメダル獲得です。ニュージーランドに勝ってから勢いは止まりません。このまま行きます!」と語るなど、チームは初日に得た自信にあふれていた。

 そして2日目の午後には、さっそく準々決勝が行なわれた。

 プールC・2位で通過した日本の相手は、プールB・2位のフランス。昨年度のワールドシリーズ総合順位11位のフランスも、ケニアと同じく、過去に日本が何度も勝利したことのある相手だ。ただ、15人制のフランス代表でも大活躍しているヴィリミ・ヴァカタワを擁し、決して侮れないチームである。

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