円盤投げ、ママさん...。多彩なサクラセブンズが金メダルに突っ走る (4ページ目)

  • 松瀬 学●文 text by Matsuse Manabu  齋藤龍太郎●写真 photo by Saito Ryutaro

 リオ五輪の組み合わせも決まり、サクラセブンズはカナダ、英国、ブラジルとのC組となった。世界ランキングではどこも日本より上の強豪チームだが、セブンズの競技特性として勝敗がどちらに転ぶかわかりにくい面がある。勢いに乗ったチームが勝つ。

 だから、金メダルもノーチャンスではない。日本と同じく急成長のブラジルに大差で勝ち、強豪のカナダ、英国には1点差でもいいから粘り勝つ。前半の防御がカギを握る。

 浅見HCは言った。

「ポイントは集中力でしょう。いい緊張だったらいいんですけど、いい時と悪い時があって......。(集中力が)1回崩れると、どうしようもないところがある。キックオフの対策をしっかり練って、前半は粘って失点を抑え、後半にうちが取り返すというシナリオを考えています」

 いずれにしろ、走力勝負である。走れ、走れ、走れ。サクラセブンズは「多様性」を武器として、金メダルに向かってタフに走り続けるのである。

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