五郎丸歩が移籍する「トゥーロン」、そして仏リーグ「トップ14」とは? (5ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji  photo by AFLO

 トップ14はシーズンが長く、トゥーロンは来シーズンの欧州カップ戦への出場も決まっている。1年間の試合数は最大38試合と多く、ライバルのFBリー・ハーフペニーはウェールズ代表として活動する時期も重なるため、五郎丸の正確な右足にかかる期待は大きい。また、トップ14はスーパーラグビーと比べてテンポが速くなく、FWを全面に出したフィジカルな試合が多いため、五郎丸の長所であるロングキックも大きな武器になるだろう。

 入団会見で五郎丸は、「チャンピオンチームであるトゥーロンからオファーが来て、断る理由がなかった。自分が選んだ道は険しいと思いますが、それを選ぶに値するものがここにある」と覚悟を語った。スーパーラグビーのレッズでは、十分な活躍ができたとは言いがたい。心機一転、五郎丸はフランスで、日本人選手として初となる「トップ14制覇」と、「欧州クラブ王者」を目指す。

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